三鷹H邸

所在地東京都三鷹市

竣工2006年

用途駅舎

施工株式会社中島工務店

撮影西川公朗

※KUS一級建築士事務所での作品

 

スキップする薄い床スラブの隙間から「光・景色・生活する家族」が見え隠れすることが、2世帯6人の家族が生活する「三鷹H邸」の特徴です。
スキップしながら連続する居室群の両端には、地階の光庭と屋上の坪庭を配置。明るく広がりのある住宅になりました。各居室の床レベルを違えることで居室の独立性を保ちながらも、それぞれの床レベルでの視線が、他の接する居室越しに外部(光庭、1Fのテラス、坪庭)までも通り抜けるように綿密に設計しています。
そして、この計画のコンセプトをよりクリアに実現するために、地下からキャンチレバーで立上がる、間口5.4mの2枚のRC壁の間に「土木用のスチールデッキ」を掛け渡す構造・工法を考えました。
この構造のおかげで、RC壁で規定されたボリュームの中を、柱や構造壁に邪魔されること無く、平面的にも断面的にも自由に設計することができました。荒々しい2枚のRC打放し壁とは対照的に住戸内部は垂直要素の無い、軽やかなものになったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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