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JR秋田駅 東西自由通路

所在地秋田県秋田市中通7-1-2

所有者東日本鉄道株式会社　秋田支社

設計者小杉栄次郎（全体デザイン監修）

ジェイアール東日本建築設計事務所 東北事務所

構造鉄骨造

施行第一建設工業

家具什器製作　萩原製作所

建築面積　1,700㎡

延床面積　1,700㎡

撮影淺川敏

 

ノーザンステーションゲート秋田プロジェクトは、JR秋田駅を中心とし、秋田県、秋田市、JR東日本が地域と連携して進めるプロジェクトの名称であり、その一歩として２０１７年4月に秋田駅の諸施設のリニューアルを実施した。
このリニューアルプロジェクトは、それまで小杉が中心となって進めた市街地木質化実証モデル事業をJR秋田支社が継続する形で進められた。行政や地元大学、民間事業者で構成される産学官プロジェクトチームが積極的に連携を図り、その結果、地域資源である秋田杉を始めとした県産材を活用した以下に記すような特徴を持つ新たな景観・公共空間を実現した。特に待合ラウンジは秋田杉をはじめとした多種多様な県産材をふんだんに用いた待合ラウンジ。「アキタリビング」という空間コンセプトのもと、秋田に訪れたお客さまのおもてなしと地元の方の居心地の良さをデザインとなっている。

■全長80mを超える有機的な秋田杉壁面
・秋田杉のリブを3種の奥行でランダムに配置した木壁面が80m以上続く東西自由通路。リブが壁面に陰影と有機的な表情を生み出す。

■駅と自由通路の一体的木質化
・秋田駅の改札を出た瞬間、お客さまに秋田らしさを体感して頂くために、秋田駅、秋田市東西連絡自由通路を秋田杉による統一した意匠で木質化を実施した。

■秋田杉がつくる市街地の溜まりスペース
・改札を出て自由通路の左右には様々なアクティビティーを促す木質ジャイアントファニチャーがあり、秋田杉に囲われた自由通路で温かみある滞在時間を利用者に提供している。

このプロジェクトはウッドデザイン賞2017において農林水産大臣賞（最優秀賞）を受賞した。